私たちは、天から戴いた宿命にそのまま従って生きているのであれば、何の心配も人生を恐れることなく歩んでいかれるはずです。
しかし、古来、占いが存在し、受け継がれた影には、生まれ育った環境から、人間の種々の欲が介在しているのです。
現実の人間世界には、より高い名誉と地位をより多くの財を、そして長く生きるために、これらは人間の欲というよりも心からの願いと言えることでしょう。
そういう意味では占いだけではなく、宗教や学問についても、全ていえることです。
人間の願いは果てしも無いものですが、神は実に上手に私たちをコントロールしています。
例えば、一方が高ければ、他方は低く、昼が明るければ、夜が暗く、男があれば、女がいるように、これこそ陰と陽であり、その織りなすところに喜び悲しみがうまれ、人生の歩みとなって生きます。

砺波洋子プロフィール

中国算命学研究家。富山県生まれ。 中国算命学の泰斗、故鹿島正一郎氏に師事し、その教えのすべてを受け継ぐ。 30年以上におよぶ経歴の中で、学問としての算命学を基礎におきながら、 相談者の発する「氣」の流れをみながらカウンセリングを行う。 企業家のコンサルタントとしても活躍中。